【4月24日 AFP】ロシア連邦捜査委員会(Investigative Committee)は23日、チムール・イワノフ(Timur Ivanov)国防次官を収賄容疑で拘束したと発表した。詳細は明らかにされていないが、国営メディアは、ウクライナへの侵攻を続ける中での高官の拘束は異例としている。

 国営メディアによると、イワノフ氏拘束はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に報告された。反腐敗活動家らは長年、プーチン政権下で腐敗が広がったと批判してきた。

 有罪となれば、イワノフ氏には重い罰金か10年超の拘禁が科される可能性がある。

 イワノフ氏は欧州連合(EU)から、軍事施設建設を統括する国防省の責任者として制裁を科されている。

 一方、刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が創設した「反腐敗基金(Anti-Corruption Foundation)」は2022年、ロシア軍が制圧したウクライナ南部マリウポリ(Mariupol)での建設事業でイワノフ氏が利益を得ていたとして、調査対象としていた。

 同基金は、イワノフ氏は妻と離婚し、妻がEUの制裁を回避できるようにしたとしている。(c)AFP