【4月26日 AFP】サッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は25日、クラブ幹部やサポーターからの支持など「さまざまな理由」により、留任を決断したと明らかにした。

 シャビ監督は今年1月、クラブが思うような成績を残せていない中で、契約を1年残して今季限りで退任する意向を示していた。しかしながら今週、トロフィーなしでシーズンを終えようとしている中で、ジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長や理事らとの会合を経て一転して心変わりし、留任を決断した。

 バルセロナは前週、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)準々決勝でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に敗れ、21日のリーグ戦では伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で首位レアル・マドリード(Real Madrid)に屈し、勝ち点差を11に広げられた。

 シャビ監督は記者会見で「簡単な決断ではなかった。1月に(退団すると)話していたのは、それがクラブにとって最善と思ったからだ」と説明しつつ、「今は希望に満ちている。この3か月で考えが変わった。選手たちがそれを信じ、賢明な人々が是正に前向きでいてくれて、今に至っている」と続けた。

「エゴや金銭の問題ではない。自分にはエネルギーがあり、ファンが喜んで誇らしくいる姿など、さまざまな理由がある。そして何より、会長と(スポーツディレクターの)デコ(Deco)氏からの信頼だ」

 ラポルタ会長も、シャビ監督の留任は喜ばしく、クラブの安定性につながるとして、「シャビが残ってくれるのは素晴らしいニュースだ」と歓迎。さらには「チームは今、非常に若い選手たちがいて(まだ)確立半ばであり、安定性が必要だ」とし、「シャビは若手選手の手本であり、そのことは見ていて分かる。きょうは私としても特にうれしい。理事会は全会一致でこの決断を支持した」と述べた。(c)AFP/Rik Sharma