【3月29日 AFP】フランス政府関係者は28日、7月に開幕するパリ五輪の警備のため、数千人規模に上る治安部隊の派遣を各国に要請したと明らかにした。

 仏国防省の関係者は匿名を条件に、「犬による探知など大きなニーズがある特定の分野において、数か国がわれわれの警備を強化することになっている」とAFPの取材で述べた。

 具体的な人数については明らかにされなかった中、ポーランドのブワディスワフ・コシニャクカミシュ(Wladyslaw Kosiniak-Kamysz)国防相は、パリ五輪に向けて「フランスが設立した国際的な連携」に加わると表明した。

 仏内務省の関係者も、政府が1月に同盟国46か国に対して2185人の警官派遣を要請していたと述べた。

 昨年開催されたラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)では、警備支援で欧州の同盟国から計160人に上る警察官が派遣されている。

 仏政府によると、パリ五輪の期間中には、毎日最大4万5000人の仏警官や憲兵が配備されるほか、1万8000人の軍兵士も動員されることになっている。さらには、1万8000人~2万2000人の民間警備員も大会の警備に当たる。

 パリ五輪は7月26日から8月11日まで開催される。(c)AFP/Daphne BENOIT, Tiphaine LE LIBOUX