【10月18日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は17日、セリエAのユベントス(Juventus)に所属するMFニコロ・ファジョーリ(Nicolo Fagioli)に対して、賭博に関する違反で7か月の出場停止処分を科すと発表した。ファジョーリはこれで今季中のプレーは絶望となった。

 FIGCの発表によれば、ファジョーリはプロサッカー選手には禁止されているサッカーの試合へのベッティングを行っていたため処分された。ファジョーリは違反を認める代わりに、処分の軽減を求めていた。

 ファジョーリの処分は公式には12か月だが、5か月分はギャンブル中毒との闘いを中心とした「治療プラン」への参加に変換された。そのため「各アマチュアスポーツ協会、各地のサッカー連盟、ギャンブル中毒からの復帰センターで、5か月以内に開催される公開会合に少なくとも10回」参加する必要がある。

 イタリアサッカーでは、代表がマルタ戦、イングランド戦の重要な欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選に向けて準備をしているさなかに、ファジョーリの問題を皮切りに賭博スキャンダルが発覚。組織犯罪とも結びついているとされる違法賭博プラットフォームの利用について、検察による捜査と並行して連盟も調査を行っている。

 この問題では、サンドロ・トナーリ(Sandro Tonali)とニコロ・ザニオーロ(Nicolo Zaniolo)が検察による2時間以上の取り調べを受け、前週に代表の合宿から離脱した。

 3人が所属チームの試合に賭けていたのか、八百長に関与していたのかは、まだ明らかになっていない。(c)AFP