【5月9日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の大谷翔平(Shohei Ohtani)選手の元通訳の水原一平(Ippei Mizuhara)容疑者(39)が、ギャンブルでつくった借金返済のため大谷選手の銀行口座から1700万ドル(約26億4500万円)近くを不正送金した罪を認めることに合意したと、米司法省が8日に発表した。

 司法省によれば、水原容疑者は銀行詐欺の罪1件と虚偽の確定申告をした罪1件を認める。銀行詐欺は最長で禁錮30年、虚偽の確定申告は同3年を科される。

 水原容疑者は数週間以内に正式に有罪答弁をする見通しで、14日にロサンゼルス市内で罪状認否が予定されている。

 連邦検察のマーティン・エストラーダ(Martin Estrada)検事は声明で、水原容疑者による「詐欺と窃盗の程度は甚大だ」と指摘し、「信頼されている立場を使って大谷氏を利用し、危険なギャンブル依存症を助長した」とした。

 また、米内国歳入庁(IRS)の犯罪捜査部門で特別捜査官を務めるタイラー・ハッチャー(Tyler Hatcher)氏は、捜査の結果、水原容疑者が「大谷氏から盗みをはたらいただけでなく、自身の所得に関してIRSに虚偽の報告をした」ことが判明したと述べた。(c)AFP/Rob Woollard