【5月8日 AFP】インディカー・シリーズに参戦するチーム・ペンスキー(Team Penske)は7日、不正発覚を受けて行った内部審査の結果、ティム・シンドリック(Tim Cindric)代表ら4人に職務停止の処分を科した。

 今回の不正スキャンダルでは、ペンスキーの3台が馬力を一時的に上げる「プッシュトゥパス」ボタンをスタート時とリスタート時に使えるように設定するという違反を犯していたことが、第2戦の前に発覚。開幕戦でのジョセフ・ニューガーデン(Josef Newgarden)の優勝とスコット・マクローリン(Scott McLaughlin)の3位が取り消しになり、ボタンを使わなかったもののウィル・パワー(Will Power)にも10ポイント減点の処分が科された。

 今回チームから処分を受けたのは、シンドリック代表に加えてレースエンジニアのルーク・メイソン(Luke Mason)氏、上級データエンジニアのロビー・アトキンソン(Robbie Atkinson)氏、マネジングディレクターのロン・ルゼフスキー(Ron Ruzewski)氏で、4人は今月末のインディアナポリス500(Indianapolis 500)を含めた2レースに関わることができない。

 不正について、チームはプレシーズンのエンジンテスト用の設定が誤って残ってしまったと主張し、一方でニューガーデンは、プッシュトゥパスをリスタート時にも使えるルールに変わったと勘違いしていたと話している。(c)AFP