【5月8日 AFP】女子テニス、世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が7日、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2024)の自身初戦を前に、過密日程に対する見解を口にした。

 シフィオンテクは5日、アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)とのマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)決勝で「今までで一番激しくてクレイジー」な試合を3時間11分で制し、昨年の決勝で敗れた雪辱を果たした。しかし現在は、死闘からわずか3日でイタリア国際にすぐさま切り替えなければならない状況にある。

 ここまでの伊ローマでの2日間は「食べること」に費やしたというシフィオンテクは、拡大したWTA 1000大会のフォーマットに選手は追い立てられているように感じていると話している。WTA 1000の大会期間は2週間近くに延び、今では肉体的にも、精神的にも回復の時間がほとんど取れない。

 シフィオンテクは「全体として、ツアーは大会期間と出場義務ルールのせいで、ATPとWTAの両方でどんどん過酷になっている」と話し、「スケジューリングの面では、計画の重要性が増している。次に向けて準備するには、時には自分にとって大事な大会をいくつか欠場する必要がある」と語った。

 日程に押しつぶされそうな現状がおよぼす深刻な影響についても、「優勝してもそのことに浸れない。一日喜んで、翌日には頭の中は次の大会に向かっている」とすると、「きちんと休む時間がない。だからこういう時間(長い大会と長い大会の合間)をちょっとしたオフとして扱わないといけない」と対策を口にした。

「こういう大会が長くなっているから、今までのように休むのは難しい。だから間で休まなくてはならないことがある」

 大会第1シードのシフィオンテクは1回戦は不戦勝で、2回戦からの登場になる。2021年と2022年にこの大会を連覇しているが、昨年は準々決勝で敗れた。(c)AFP