【5月6日 AFP】23-24イングランド・プレミアリーグは5日、第36節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)が4-2でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利。これにより、トッテナムのトップ4入りは絶望的となり、4位アストン・ビラ(Aston Villa)は敗れたものの、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場が目前となった。

 リバプールは前節に先発落ちし、交代出場の際にユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督と口論していたモハメド・サラー(Mohamed Salah)がレギュラーに復帰。試合後に話せば「火が付く」として不穏な空気を助長していたサラーだが、この日は16分に今季公式戦25ゴール目を頭で決め、9年率いたチームを間もなく離れるクロップ監督もゴールを喜んだ。

 ハーフタイム直前にはアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)が追加点を挙げると、50分にコーディ・ガクポ(Cody Gakpo)がヘディングで3点目、54分にハーヴェイ・エリオット(Harvey Elliott)がカーブをかけた見事なシュートで4点目を決めて突き放した。

 トッテナムも72分にリシャルリソン(Richarlison)、77分に孫興民(Son Heung-Min、ソン・フンミン)が得点して点差を詰めたが、敵地で勝利が必要だったチームにとってはほとんど慰めにならなかった。

 2004年以来のリーグ4連敗を喫したトッテナムは、ビラとの勝ち点7差を縮められず、1試合消化が少ない状況ながら、ビラが残り2試合で1勝すればトップ4入りを逃すことになる。

 対する3位リバプールはリーグ戦3試合ぶりの勝利。数字上では優勝の可能性は残っているが、残り2試合で首位アーセナル(Arsenal)とは勝ち点5の開きがあり、実質的にはほとんどチャンスはない。

 ビラはこの日のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦に勝利すれば、トッテナムの敗戦と合わせて来季のチャンピオンズリーグ出場を確定させられたが、87分に相手のジョアン・ペドロ(Joao Pedro)に決勝点を許し、ミッドウイークのヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2023-24)に続く痛い連敗を喫した。

 この後はホームでのリバプール戦、敵地でのクリスタルパレス(Crystal Palace)戦の残り2試合で、1982-83シーズン以来の欧州最高峰大会の出場を目指す。

 7位チェルシー(Chelsea)は5-0でウェストハム(West Ham)に大勝し、欧州カップ戦出場の望みをつないだ。(c)AFP/Steven GRIFFITHS