【5月6日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)は5日、男子シングルス決勝が行われ、大会第7シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が4-6、7-5、7-5でフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)との激戦を制し、「毎日死にかけていた」という体調不良とも戦いながら今季2勝目を挙げた。

 1月の香港オープン(Bank of China Hong Kong Tennis Open 2024)を制したルブレフだが、その後は苦しんで今大会が始まるまでは4連敗を喫していた。

 それでも今大会では調子を取り戻し、準々決勝で大会2連覇中のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を撃破。わずか1セットしか落とさずに決勝へたどり着くと、この日は1セットを先行されたところから逆転勝利を収めた。マスターズ1000(ATP Masters 1000)はこれで2勝目となった。

 しかし優勝後には、今週は常に体調不良を抱えながらのプレーだったことを明かし、助けになってくれたドクターを称賛した。

「この9日間、僕がどういう状態だったかを知っていたら、優勝できるなんて誰も想像できなかっただろう」と話したルブレフは「毎日死にかけていた。夜も眠れず、ここ3、4日間は寝られていなかった」と話した。

 一方のオジェ・アリアシムは、準々決勝では対戦相手のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が負傷棄権し、準決勝もイジー・レヘチカ(Jiri Lehecka、チェコ)がけがで途中棄権したため、自身初のマスターズ1000決勝へ勝ち上がってきた。

 迎えた決勝では全力を尽くし、ビッグサーブを武器にサービスエース14本を決めて厳しい状況を乗り越えようとしたが、最終セットのルブレフがサービスゲームでわずかに3ポイントしか落とさない中で、自身も粘り強くサービスキープを続けていたものの、第12ゲームでブレークを許して力尽きた。(c)AFP