【5月6日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は5日、反ユダヤ主義の高まりやパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)侵攻への国際社会からの批判を非難するとともに、いかなる圧力を受けようともイスラエルは自衛をやめることはないと強調した。

 ネタニヤフ氏は中東エルサレム(Jerusalem)にあるホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)記念館「ヤド・バシェム(Yad Vashem)」で行われたホロコースト記念日の式典で、「孤立化を余儀なくされることになっても、イスラエルはわが道を行く」と述べた。

 会場には、ガザを実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)に拉致された人質を表す黄色のいすが1脚、空席のまま置かれていた。

 ネタニヤフ氏は、第2次世界大戦(WWII) 中、ナチス・ドイツ(Nazi)により600万人のユダヤ人が殺害されたが、「助けに来た国はなかった」と主張。「いかなる圧力も、国際会議におけるいかなる決定もイスラエルの自衛を止めることはできないと、各国指導者に伝えたい」と語った。(c)AFP