【5月5日 AFP】ボクシング世界4団体スーパーミドル級タイトルマッチが4日、米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)のTモバイル・アリーナ(T-Mobile Arena)で行われ、統一王者のカネロ(Canelo)ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が挑戦者ハイメ・ムンギア(Jaime Munguia、メキシコ)を判定3-0(117-110、116-111、115-112)で下し、防衛に成功した。

 アルバレスは4回にダウンを奪うと、そのまま主導権を握って完勝し、戦績を61勝2敗2分けに更新した。ムンギアはプロ44戦目にして初黒星となった。

 試合は過去34KO、直近5戦4KOのムンギアが序盤から攻勢を仕掛け、3回には右で顎を捉えたが、4回にアルバレスが反撃。左フックからの強烈なアッパーでムンギアからダウンを奪うと、6回にはジャブからの左フックで相手の膝をぐらつかせた。その後もプレッシャーをかけてくるムンギアに対し、アルバレスはほぼ危なげなく試合を進め、ガードをかいくぐってダメージを多く与えた。

 アルバレスは試合後、静かな立ち上がりについて「じっくりと時間をかけた」と振り返り、「自分にはたくさんの経験がある。ハイメ・ムンギアは素晴らしいファイター。力強く、スマートだ。だが自分は自分のペースで戦う」とコメント。数ラウンドでムンギアからの攻撃は全て見切れたと明かし、「彼は力は強いが少し遅い。パンチが全部見えた」と話した。(c)AFP