【5月5日 AFP】ボクシング、世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチに臨む王者・井上尚弥(Naoya Inoue)と挑戦者ルイス・ネリ(Luis Nery、メキシコ)が5日、都内で前日計量を行い、両者ともにパスした。

 無敗の井上はリミットより100グラム少ない55.2キロ、一方で元2階級制覇王者のネリは500グラム少ない54.8キロでパスした。

 ネリは2018年、日本でのファイト前に規定体重を超過し、バンタム級の王座を剥奪された過去があるが、井上は「ビッグイベントでネリも過去最高のファイトマネーをもらうだろうし、そこは心配なかった」と試合成立は予想していたと話した。

 昨年12月にマーロン・タパレス(Marlon Tapales、フィリピン)を下し、テレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)に続く2階級での4団体統一を成し遂げた井上は、スーパーバンタム級ではこれがまだ3戦目となるが、「調整面では3回目というのもあるし、何となくつかんできている」と自信を見せている。

 戦績は井上が26戦全勝(23KO)、ネリが35勝(27KO)1敗。

 試合は東京ドーム(Tokyo Dome)で行われる。東京ドームでのボクシング興行は、元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(Mike Tyson、米国)がジェームス・ダグラス(James Douglas、米国)に敗れた1990年の一戦以来、34年ぶり。

 アンダーカードでは、井上の弟の拓真(Takuma Inoue)が石田匠(Sho Ishida)とのWBA世界バンタム級王座防衛戦に臨む。(c)AFP