【5月4日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の指揮官を今季限りで退任することになっているトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は3日、自身の後任探しが続いている中で、続投の可能性も視野に入れていることを示唆した。

 現在バイエルンは次期監督を探しているが、前日には候補に挙がっていたオーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が続投を表明した。また、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を今季優勝に導いたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督や、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も、バイエルンからのオファーを断ったと伝えられている。

 トゥヘル監督は2月に今季終了後の退任でバイエルンと合意したが、当時から続投の希望を公言していた。 

 3位VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)とのリーグ戦を翌日に控えたこの日の会見では、今夏に退任する予定に変わりはないとしつつ、「何でも起こり得る」と発言した。

 また、有力候補が何人もオファーを断ったことを受け、もはやバイエルンの監督は魅力的ではないのかと聞かれると、「自分にとっては十分に魅力的だった。そうでなければ、今は自分が監督なので、あまり話したくない。われわれの目の前には魅力的な仕事がある」と答えた。

 今季はリーグ12連覇を逃したバイエルンだが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)では準決勝まで勝ち残っている。レアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)とホームでの第1戦を2-2で引き分け、8日には第2戦を控えている。

 トゥヘル監督は、次期監督をめぐる不透明な状況が続けば選手たちにとって気が散る要因になりかねないとした一方で、「彼らがここからの5日以内に知りたがるとは思えない」と話し、「選手たちはあすの試合に集中している。それに水曜日(8日)の第2戦が自分にとって最優先事項だ」と述べた。(c)AFP