【5月4日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は3日、ベテランFWのマルコ・ロイス(Marco Reus、34)が今季限りで退団すると発表した。

 地元ドルトムント(Dortmund)出身のロイスは、双方合意の上でクラブとの契約を延長しないものの、現役続行の意向を示している。

 ロイスは動画メッセージで、「人生の半分をこのクラブに捧げ、多くの浮き沈みを経験したが、良いことの方が多かった」と述べ、長年クラブでプレーできた感謝を口にした。

 ドルトムントのユース育ちであるロイスは、2012年にボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)から復帰して以降ドルトムントで12年間を過ごし、18年から23年までは主将を務めた。ドルトムントでの所属年数は21年間にも及ぶ。

 ドルトムントではドイツカップ(German Cup)で2度優勝したが、リーグ制覇は果たせなかった。

 ドイツの年間最優秀選手に2度選出された経歴を持ち、当代屈指のアタッカーであるロイスだが、ドイツが制した2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)にはけがで出場できず、優勝を味わえなかった。代表では通算48出場で15得点を記録している。

 これまで数々のビッグクラブからのオファーを断り、ドルトムントに残ることを選んできたと伝えられているロイスについて、クラブのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)は、「素晴らしい一時代の終わりだ」と惜しみ、「クラブ史上最高の選手の一人」だとたたえた。

 また、「キャリアを終えた後、再びBVB(ドルトムント)に戻ってくることを大いに願っている。ここには彼を待っているエキサイティングな仕事がたくさんある」と述べた。(c)AFP