【4月29日 AFP】ロードレース世界選手権、第4戦スペインGPは28日、MotoGPクラス決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)の王者フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が3連覇を果たした。ポールポジションから出たグレシーニ(Gresini Racing MotoGP)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)は2021年以来の優勝に届かなかった。

 マルケスは激しい攻勢をかけたが、バニャイアが首位を守りきって今季2勝目。レース後には「マルクとのファイトは楽しかった」と振り返り、「彼とやるときは積極性が求められる。とても楽しかったし、これだけの観客が集まったの見られた。みんなに感謝したい」とコメントした。

 一方で総合優勝6回の実績を持つマルケスは、昨年3月のポルトガルGP以来となるポールポジションを獲得したが、地元レースで2021年10月以来、900日ぶりの優勝を飾ることはできなかった。それでも近年は体調の問題とけがに苦しんでいた中で、2022年10月のオーストラリアGP以来となる2位に入り、復活の気配をうかがわせた。

 本人も「とても重要なレースになった」と話し、序盤は硬さがあったもののバニャイアと渡り合えるスピードがあったことを喜ぶと「昔のような接戦だった。ラスト1周の彼(バニャイア)はものすごく速くて、必死に付いていった」「すごくうれしい。(移籍後)初の表彰台だ」と話した。

 3位にはプルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)のマルコ・ベッツェッキ(Marco Bezzecchi、イタリア)が入った。今季総合トップに立つプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)は、トップで走っていた残り15周で転倒しリタイア。それでも2位バニャイアと17ポイント差の総合首位を守っている。(c)AFP