【4月28日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)は27日、男子シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-6(8-6)、6-3で大会第10シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を下し、3回戦に進出した。

 今季限りで引退する意向を表明しているナダルは、最後の出場になるとみられるマドリード・オープンで勝ち残りを果たしたが、最高の状態に戻るまでにはまだ「時間が必要」だと語った。

 デミノーとは2週連続の対戦で、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)では敗れていたが、見事な内容でその借りを返した。3回戦ではペドロ・カチン(Pedro Cachin、アルゼンチン)と対戦する。

 しかし、試合後のインタビューでは、本調子には「まだ遠い。時間が必要だ。2時間以上プレーしたことには大きな意味がある」と話し、「とにかく一歩ずつ。後はここから体がどう回復するかだ」と続けた。

 第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は世界ランク118位のチアゴ・モンテイロ(Thiago Monteiro、ブラジル)に4-6、4-6で敗れた。チチパスはモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)で優勝すると、前週のバルセロナ・オープンでも準優勝し、クレーコートでは直近11戦でわずか1敗だったが、まさかの初戦敗退となった。

 第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は6-0、6-3でロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego、イタリア)に完勝し、同じイタリア人選手に対する無敗記録を13に伸ばしている。

 第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は2-6、6-4、6-4でマッテオ・アルナルディ(Matteo Arnaldi、イタリア)に逆転勝ちし、3回戦へ駒を進めた。(c)AFP/Reem ABULLEIL