【4月25日 AFP】ウクライナで24日、国外在住の18~60歳の男性を対象に、パスポートの発給を停止する法令が発布された。ロシアの侵攻を受ける中、帰国を促し、兵員不足を軽減するのが狙いとみられる。

 政府のウェブサイトに掲載された改正法令よると、在外公館は今後、対象年齢の男性に対するパスポートの発給を停止する。停止期間など詳細は不明。

 ウクライナではロシアによる侵攻開始以降、少数の例外を除き、男性は出国を禁じられている。ただ一部の男性は違法に出国、また侵攻開始前から国外に滞在している男性の中には帰国を控えている人もいる。

 ウクライナ軍は兵員不足もあり、苦戦を強いられている。本格的な戦闘が始まった2022年2月以来、ほとんど、もしくは全く休暇を取得できていない兵士も多い。

 政府はこうした状況を受け、徴兵逃れを取り締まるとともに、強制的な動員を促すための法改正を実施した。(c)AFP