【4月25日 AFP】ポーランドのドナルド・トゥスク(Donald Tusk)首相は24日、6月の欧州議会(European Parliament)選挙を前に、親ロシア路線を推し進める極右の中の「正気を失った裏切り者」に警戒を呼び掛けた。

 トゥスク氏は国民に投票を呼び掛ける演説で、「これらの選挙の重要性について、われわれの一部よりもロシア人の方がよく理解しているとの印象を受けることがある」と述べた。

 その上で、「反ウクライナ感情、反欧州感情、そして親ロシア感情をかき立てるであろう極右候補」に注意するよう呼び掛け、「ポーランドと欧州を狂信的な裏切り者の手に委ねるわけにはいかない」と訴えた。

 トゥスク氏は「ロシアが暴力を含むさまざまな方法で、(欧州の)選挙プロセスに干渉しようとしている証拠が積み上がっている」と指摘。 ロシアによる隣国ウクライナへの侵攻に言及し、欧州連合(EU)は「侵略、混沌(こんとん)、無秩序」に対する要塞(ようさい)とならければならないと主張した。(c)AFP