【4月25日 AFP】米国務省のベダント・パテル(Vedant Patel)報道官は24日、最大射程300キロの長距離地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」を今月、ウクライナに引き渡したことを認めた。領土内での使用を条件としている。

 エイタクムスには射程300キロ型と165キロ型があり、ホワイトハウス(White House)は昨年、165キロ型をウクライナに供与したとしていた。

 300キロ型の供与は、3月に発表された対ウクライナ軍事支援の一環で、議会上下両院での承認を受けジョー・バイデン(Joe Biden)大統領がこの日署名した総額610億ドル(約9兆4700億円)の支援とは別枠。

 パテル氏は、300キロ型の供与を当初公表しなかった理由について、「ウクライナの求めに応じ、運用上の安全性を確保するため」だったと説明。「ミサイルは今月、ウクライナに到着した」と語った。

 一方、ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、米国は300キロ型の追加供与を計画していると明らかにした。(c)AFP