【4月25日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は24日、準決勝第2戦が行われ、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は2戦合計3‐3で迎えた蔚山現代(Ulsan Hyundai、韓国)とのPK戦を5‐4で制し、クラブ史上初の決勝進出を果たした。

 敵地での初戦を0‐1で落としていた横浜は13分、相手守備陣の隙を突いて抜け出した植中朝日(Asahi Uenaka)のゴールで先制すると、21分にはアンデルソン・ロペス(Anderson Lopes)が2得点目を奪取した。さらに攻勢を強める横浜は30分、マークを外した植中がカーブのかかったシュートでゴールを陥れ、この日2点目を挙げた。

 目を見張る展開で決勝進出を確実にしたかに見えた横浜だったが、35分にCKから蔚山のマテウス・サレス(Matheus Sales)に1点を返された。

 さらに、その直後にはペナルティーエリア内で上島拓巳(Takumi Kamijima)がタックルを仕掛けようとした際にハンドを犯し、退場処分を受けて10人に。蔚山はこのPKをダリヤン・ボヤニッチ(Darijan Bojanic)がしっかりと決めた。

 その後、蔚山の猛攻をしのいだ横浜は、もつれ込んだPK戦でGKポープ・ウィリアム(William Popp)が金民友(Kim Min-Woo、キム・ミヌ)のキックを止めると、最後はエドゥアルド(Carlos Eduardo)が勝利を決めるシュートを蹴り込んだ。

 今季から横浜の指揮官に就任したハリー・キューウェル(Harry Kewell)監督は、「プレーするのが一番難しいのは準決勝だ」と語っていたという。

「『この試合は簡単ではない』と伝えていた。限界まで追い込まれるだろうが、それに対処できると信じていると」

「今夜はそれを示したと思う。彼らがどんなプレッシャーにも耐えられると信じていることを」

 横浜は決勝で、アル・アイン(Al Ain FC、アラブ首長国連邦<UAE>)と対戦する。初戦はホームで5月11日、第2戦は敵地で同25日に行われる。(c)AFP/Andrew MCKIRDY