【4月23日 AFP】ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード(2024 Laureus World Sports Awards)の受賞者が22日に発表され、男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が元ライバルのロジャー・フェデラー(Roger Federer)に並ぶ最多5度目の男子年間最優秀選手賞に選出された。

 36歳のジョコビッチは昨季、四大大会(グランドスラム)3勝を挙げてグランドスラムでの優勝回数を男女通じて歴代最多タイの24回に伸ばし、シーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2023)でも優勝する活躍を見せた。

 女子年間最優秀選手賞にはサッカースペイン代表のアイタナ・ボンマティ(Aitana Bonmati)が選ばれた。サッカー選手が女子部門で受賞するのは初めて。ボンマティはW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)で初優勝したチームメートとともに、年間最優秀チーム賞との2冠も達成した。

 ボンマティはFCバルセロナ(FC Barcelona)の女子欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2022-23)優勝にも貢献。代表では、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長がMFヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)にキスした問題で声を上げ、チームメートとともに連盟の性差別との闘いを手助けしたことも評価された。

 年間最優秀ブレークスルー賞は、サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で目覚ましい活躍をした男子イングランド代表のジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)が受賞した。

 年間最優秀カムバック賞には、メンタルヘルスの問題による2年間の休養から復帰し、圧倒的な強さを見せた女子体操のシモーネ・バイルス(Simone Biles、米国)が選出された。過去に年間最優秀選手賞を3度受賞しているバイルスは昨年、ベルギーで開催された第52回世界体操競技選手権(52nd FIG Artistic Gymnastics World Championships)で金メダル4個を手にした。

 その他では、男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の財団が、スペインとインドにおける若手支援でスポーツ貢献賞を受賞した。

 女子車いすテニスのディーデ・デフロート(Diede de Groot、オランダ)が障害者部門の年間最優秀選手賞に輝き、女子スケートボードの14歳アリサ・トルー(Arisa Trew、オーストラリア)が年間最優秀アクションスポーツパーソン賞に選ばれた。(c)AFP