【4月20日 AFP】米人気歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)が19日、16曲入りのアルバム「The Tortured Poets Department」を発売し、その2時間後には15曲を追加収録した計31曲のアルバム「The Tortured Poets Department: The Anthology」を発表してファンを驚かせた。元交際相手らについて辛辣(しんらつ)につづる一方で、自身の苦悩を昇華した作品となっている。

 音楽配信大手スポティファイ(Spotify)は19日夕方までに、同アルバムは1日のアルバム再生回数の新記録を樹立し、これによりテイラー自身も1日で最も再生されたアーティストになったと発表した。

 テイラーは楽曲「So Long, London」の中で、6年間交際していた英国人俳優ジョー・アルウィン(Joe Alwyn)に別れを告げ、「The Smallest Man Who Ever Lived」では同じく破局したバンド「The 1975」のフロントマン、マット・ヒーリー(Matt Healy)について「I just want to know / If rusting my sparkling summer was the goal(私は知りたいだけ/私のきらきら輝く夏をさびつかせることが目的だったのか)」と歌っている。さらに、現在の交際相手、NFLのトラビス・ケルシー(Travis Kelce)選手についても触れ、「The Alchemy」では新たな恋愛の喜びについて描写している。

 テイラーは、「この2年間で苦悩に満ちた詩を書いてきて、その全てをみんなと共有したかった。それで第2弾として『TTPD: The Anthology』を発表した。追加で15曲。今、この物語は私だけのものではなくなった。みんなのものだ」と投稿している。(c)AFP