【4月18日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、フレッシュ・ワロンヌ(La Fleche Wallonne 2024)は17日、ベルギーのシャルルロワ(Charleroi)からユイ(Huy)間の198.6キロで行われ、イスラエル・プレミアテック(Israel-Premier Tech)のスティーブン・ウィリアムズ(Stephen Williams、英国)が優勝を飾った。

 雨が降る中、ウィリアムズは大会を印象付けるミュール・ド・ユイ(Mur de Huy)の最後の坂の最も勾配が厳しいセクションで先頭集団から飛び出した。一時は後続に約30メートの差をつけると、体力を使い果たしながらもそのまま逃げ切りを果たした。

 今大会は、優勝候補の全員が激しい雨による集団の分断に巻き込まれていたが、その中でウィリアムズは、慣例に反してわずかに早くアタックを開始していた。

 フィニッシュ後に疲れ切った表情を見せたウィリアムズは「フィニッシュまで300メートルというラインが見えて、集団に5秒の差をつけてフィニッシュに近づければ踏ん張れると思った」と振り返った。

「なんて日だろう。何年もこのレースを見てきて、こんな天候でレースをしたいと思っていた。こういう天気の中でレースするのが好きなんだ」

 2位はアルケア・B&Bホテルズ(Arkea‐B&B Hotels)のケビン・ボクラン(Kevin Vauquelin、フランス)、3位にはロット・デスティニー(Lotto Dstny)のマキシム・バンヒルス(Maxim Van Gils、ベルギー)が入り、伏兵が表彰台を独占した。(c)AFP