【4月17日 AFP】オランダの公共放送NOSは17日、ウィレムアレクサンダー国王(King Willem-Alexander)の長女アマリア王女(Princess Amalia、20)がスペインに滞在していたのは、危険から身を守るためだったと伝えた。

 NOSによると、アマリア王女は2022年にアムステルダム大学(Amsterdam University)に入学し、学生寮に住む予定だったが、治安上の懸念からわずか数週間でそれを断念せざるを得なくなったため、スペインの首都マドリードに1年以上にわたって滞在し勉強していた。王室関係者の話を引用する形で報じた。

 マキシマ王妃(Queen Maxima)は当時、「娘はアムステルダムで暮らすことができず、(宮殿から)外に出ることもあまりできない。それは(彼女の)人生に多大な影響を与える」と感情的に語っていた。

 当局は詳細を明らかにしていないが、アマリア王女が学生寮での生活を断念した数週間前には、犯罪組織が通信の中で王女とマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相の名を挙げたことから誘拐計画の恐れがあるとする報道があった。

 NOSによると、王女に対する脅威は完全に消えたわけではないが、ある「措置」により、再びオランダで生活し、勉強することができるようになったという。措置の詳細は不明。

 アマリア王女は17日、スペイン国王夫妻の公式訪問で初公務に臨む。(c)AFP