【4月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)は16日、準々決勝第2戦が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG、フランス)は4-1で退場者を出したFCバルセロナ(FC Barcelona、スペイン)を下し、2戦合計6-4で準決勝に進出した。

 第1戦に3-2で勝利したホームのバルセロナは、この日もラフィーニャ(Raphinha)のゴールで序盤に先制し、2戦合計のリードを2点に広げたが、29分にロナルド・アラウホ(Ronald Araujo)が退場すると流れが相手に傾いた。

 その後PSGはウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)とビティーニャ(Vitor Machado Ferreira 'Vitinha')のゴールで追いつくと、最後はエースのキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が2得点を決めて20-21シーズン以来の4強入りを決めた。準決勝では、グループリーグで同組だったボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund、ドイツ)と対戦する。

 バルセロナを率いて14-15シーズンに大会を制覇しているPSGのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「キリアンには脱帽だ。プレスでチームを引っ張った」とエムバペの総合的な貢献を称賛。「キリアンがあれをやってくれれば、チームは格段に良くなる」とコメントした。

 PSGは大型投資を行いながらもまだチャンピオンズリーグで優勝がないが、この日はそのための攻撃力を備えていることを示した。エムバペは決勝進出に目を向け、「パリでチャンピオンズリーグを制覇することを夢見ている。素晴らしいチームを乗り越えて、また一歩前進した」と話し、「(決勝が行われる)ウェンブリー(・スタジアム<Wembley Stadium>)を目指していく」と意気込んだ。

 対するバルセロナは、18-19シーズン以来の準決勝を目指したが、アラウホのレッドカードで試合の主導権を譲り渡し、またしても欧州カップ戦で悪夢を味わった。

 シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督は「11人対10人では実質的に不可能だ」と話し、「あのレッドカードは不要だった。不公平だし、不必要だった」と判定を批判した。(c)AFP/Rik Sharma