【4月16日 AFP】イスラエル軍は15日、今月1日に在シリア・イラン大使館領事部が空爆された件について初めて公式声明を発表し、死亡した全員が「イスラエルへのテロ」に関与していたとの見方を示した。

 イスラエル軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官は会見で、「私が知る限り、ダマスカスで殺害されたのは(イラン革命防衛隊、IRGCの精鋭)コッズ部隊(Quds Force)のメンバーだ。イスラエルへのテロ行為に関与していた」と主張。

「(殺害された)テロリストの中には、(レバノンのイスラム教シーア派、Shiite組織)ヒズボラ(Hezbollah)のメンバーとイランの協力者がいた。私の知る限り、外交官は一人も含まれていない。この攻撃で死亡した民間人がいたとは把握していない」と述べた。

 イランは、同国の大使館領事部が攻撃され、コッズ部隊の将官2人を含むIRGCの7人が死亡した事態を受け、報復を表明。13日夜から、イスラエルに向けて300以上のドローン(無人機)とミサイルで大規模攻撃を実施した。イランが自国内からイスラエル領を標的に攻撃したのは初めて。

 イスラエル軍トップのヘルツィ・ハレビ(Herzi Halevi)参謀総長は15日、イランへの報復攻撃を表明した。(c)AFP