【3月25日 AFP】インドの警察は20日、ヘリコプターに模して改造された自動車大手スズキ(Suzuki Motor)の小型ハッチバックを兄弟2人から押収した。

 同国メディアによれば、2人は3000ドル(約45万円)近くを費やし、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の工房で数週間かけて、車の屋根に小型の回転翼、後方にはヘリを模した金属製の尾翼を取り付けるなど大規模な改造を施していた。

 兄弟は、挙式するカップルに対し、式当日のユニークな移動手段として「カーコプター」を提供し、1日5000ルピー(約9000円)を請求する計画を立てていた。

 地元紙エコノミック・タイムズによると、兄弟の一人は「結婚式シーズンの需要を見込んで車を改造した。家族が臨時収入を得られるようにしたかった」と話している。

「カーコプター」は仕上げの塗装段階だったが、現地メディアのインディア・トゥデーによると、道路交通法違反と不正改造を理由に警察に押収された。

 兄弟は2000ルピー(約3600円)の罰金を支払い、尾翼を取り外すことを条件に車を返却された。

 映像はインドのPTI通信(Press Trust of India)が21日撮影・提供。(c)AFP