【12月17日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのルートン・タウン(Luton Town)で主将を務めるウェールズ代表DFのトム・ロッキャー(Tom Lockyer)が、16日に行われたボーンマス(AFC Bournemouth)戦の最中に心停止を起こして倒れ、試合が中止となった。搬送先の病院でロッキャーの容体は「安定」しているという。

 ロッキャーは両チーム1-1で迎えた後半途中に突然ピッチに倒れた。ロブ・エドワーズ(Rob Edwards)監督が駆けつけてくる中で試合は中断。他の選手は控室に戻り、ロッキャーはピッチ上でメディカルスタッフによる治療を受けた後、担架で運び出された。

 客席からはスタンディングオベーションが起こり、敵地のファンもロッキャーの名前を叫んだ。そしてロッキャーが倒れてから約30分後、主審が試合の中止を発表した。

 クラブは「トム・ロッキャーがピッチ上で心停止を起こした」と発表。担架で運び出された時点で反応があり、スタジアム内でさらに治療を受けた後で搬送されたことを明かし、サポーターに対して「現在は安定していて、家族に伴われながら詳しい検査を受けている。みなさんの支えと心配してくれたこと、愛情のこもったメッセージに感謝する」と述べた。

 現在29歳のロッキャーは、5月のコベントリー・シティ(Coventry City)との昇格プレーオフ決勝でも試合中に倒れ、心房細動の手術を受けていた。その後に復帰し、今季31年ぶりに1部リーグを戦うルートンでこの日までに公式戦15試合に出場していたが、今回の件で現役続行が難しくなる可能性もある。(c)AFP