【11月27日 AFP】米北東部バーモント州バーリントン(Burlington)で25日、パレスチナ系の大学生3人が銃撃され負傷した。警察は「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」の可能性があるとして捜査を進めている。

 警察は「拳銃を所持した白人の男」による犯行と説明。男は現在も逃走中とし、「無言で少なくとも4回発砲した後、徒歩で現場を離れたとみられる」と述べた。

 イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突をめぐり、米国では大学のキャンパスをはじめ、各地で緊張が高まっている。

 警察によると、被害者2人の容体は安定しているが1人は重体だという。3人のうち2人は米国籍を取得しており、1人は居住者だった。

 犯行の動機は不明。警察は、3人のうち2人がパレスチナの伝統的な黒色と白色のスカーフ「ケフィエ」を身に着けていたことを確認している。

 バーリントン警察署長は、国内での緊張が高まる中で「ヘイトクライムの可能性を疑わない人はいないだろう」と述べた。

 被害者家族によると、3人はパレスチナ自治区のヨルダン川西岸(West Bank)のクエーカー教徒の私立学校を卒業し、現在は米北東部でそれぞれ別の大学に通っている。(c)AFP