【9月15日 AFP】熱波に見舞われたシャンパンの産地として知られるフランス北東部シャンパーニュ(Champagne)地方で、ブドウを収穫していた作業員4人が死亡した。当局は熱中症が原因の疑いがあるとして調査している。

 シャンパーニュ地方ではここ何日かの間に、ブドウの収穫中に男性が2人、トラクターから落下し病院へ搬送された作業員1人が死亡した。また作業中に意識を失った女性1人も、数日後に自宅で死亡した。いずれも検視は命じられていない。

 同地方では先週末、今年の最高気温34度を記録した。ワイン生産者らは、暑さのせいで亡くなったのではないかと懸念している。

 シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会のマキシム・トゥバール(Maxime Toubart)共同会長はAFPに「非常に悲しい。皆、命を落とすために収穫に参加しているのではない」と述べた。

 同地方では毎年2週間に及ぶ収穫期に約12万人が作業を手伝うが、心不全や動脈瘤(りゅう)で亡くなる人が「1人か2人」いるという。

 ブドウの収穫は過酷な仕事で、心構えが大事だとトゥバール氏は言う。「体のコンディションを屋外での仕事に合わせて整えずに来る人が増えている。朝食をとらない、水分補給をしない、治療薬を飲んでいる、シャツを着ないで上半身裸で作業するといった若者もいる」 (c)AFP