【7月25日 AFP】フランスの高級ブランドLVMHは24日、2024年パリ五輪の「プレミアムパートナー」として大会スポンサーになることを明らかにした。これで大会組織委員会は実質的に、スポンサー料が目標の12億4000万ユーロ(約1945億円)に到達することになった。

 仏国内企業で最高位のスポンサー契約を果たしたのは、通信事業者のオランジュ(Orange)、電力大手EDF、金融大手BPCE、製薬大手のサノフィ(Sanofi)、そして小売り大手カルフール(Carrefour)に続き、これで6社目となる。

 LVMHの会長兼最高経営責任者(CEO)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏の息子で後継者のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)氏は、「2024年パリ五輪のプレミアムパートナーになる契約を結んだことを正式に発表できて光栄です」と述べた。

 記者会見には国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長をはじめ、組織委のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長、アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)パリ市長、そしてアメリー・ウデア・カステラ(Amelie Oudea-Castera)仏スポーツ相も出席した。

 26日にはパリ五輪の開会式まであと1年となる中、世界屈指のラグジュアリーグループとの新たな契約締結は、フランス国内で大きな関心を呼んだ。

 アントワン氏はAFPの取材に「長く時間がかかった理由として、いろいろとばかげた説が流れている」とし、「私たちは単なる財政的なパートナーではなく、五輪を開催する一役を担いたかった」と述べた。(c)AFP